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  • 3年連続でシード権 往路8位・復路6位

 第98回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)が2、3日に行われ、創価大学が総合7位(往路8位、復路6位)に入り、3年連続でシード権を獲得した。総合記録は10時間56分30秒だった。

粘ってつないだ217・1キロの襷リレー
号砲を合図に大手町の読売新聞社前を全21チームがスタート。創価大学の1区を任された葛西選手(左から5人目)らが勢いよく飛び出した

 チーム一丸で、粘って粘ってタスキをつないだ「217・1キロ」だった。

 2日午前8時。東京・大手町の読売新聞社前で、往路5区間107・5キロのタスキリレーの号砲が鳴った。

 創価大学の1区を託されたのは葛西潤選手(3年)。今シーズンはけがに苦しみ続けたが、復帰間もない昨秋の競技会で1万メートルの自己ベストを出すなど、本番に向けて調子を上げてきた。

 レースは5キロ過ぎから中央大学が先頭に。それに引っ張られるように、後続もスピードアップする。その中で「自分のリズムを刻むことに専念した」という葛西選手は、2位集団がペースアップした後も、粘りの走りで食らいつき、トップと1分41秒差の15位で鶴見中継所へ。

 記録は1時間2分21秒。区間3位だった前回大会の創大の記録を1分近く上回るタイムだが、それでも15位という順位が、今回のハイペースぶりを物語っている。

トップとの差を1秒でも短く!――渾身の走りを見せた1区・葛西選手㊨が2区・ムルワ選手にタスキリレー(2日、鶴見中継所で)

 続く「花の2区」では、ケニア人留学生のフィリップ・ムルワ選手(同)が前評判通りの実力を発揮する。

 15キロ過ぎの権太坂までに10人抜きを達成。「コンディションがとても良く、満足のいく走りができました」と振り返ったように、各校のエースが顔をそろえる区間を2位で快走し、順位を6位まで押し上げた。

「花の2区」で10人抜きを果たし、区間2位と力走したムルワ選手㊨。「大学のために戦おうと決めて走りました!」と。3区・桑田選手に思いを託して(2日、戸塚中継所で)

 3区には、桑田大輔選手(2年)が出走。初挑戦の箱根路は早いタイミングで単独走になり、難しいレース展開になった。

 それでも懸命に腕を振り、首位と3分30秒差の11位で4区の嶋津雄大選手(4年)にタスキを託した。

4区 嶋津が区間賞
最後まで粘り抜いた3区・桑田選手㊨からタスキを受け取る4区・嶋津選手。順位を5位に上げる激走でエースの意地を見せた(2日、平塚中継所で)

 1万メートルで創価大学の日本人歴代最高記録を持つエースの信条は「心で走る」。「他の大学を抜くたびに“もっと前に”という力が湧いた」と、序盤から次々に順位を上げ、19キロ付近までに7人を追い抜いた。

 同じ4区でトップに躍り出た前回大会を彷彿させる勢いで、最終的にチームを5位に浮上させた嶋津選手。4区の自己記録(1時間2分49秒)を塗り替える1時間1分8秒で堂々の区間賞に輝き、「“必ず勝てる”と確信して走ることができました」と会心の笑みを浮かべた。

驚異的な追い上げで区間賞に輝いた4区・嶋津選手㊨から、主将の5区・三上選手へタスキが託された(2日、小田原中継所で)

 その嶋津選手からタスキを受けた5区・三上雄太選手(同)は、焦らずに走ることを意識し、2度目の山上りに挑んだ。

 「前半は重い走りになってしまいましたが、後半は修正できました」と、主将として最後まで冷静に山を駆け、8位でゴールテープを切った。

 創大の往路記録は前回大会を24秒上回る5時間27分44秒だった。

箱根路に光った「心の走り」

 復路(5区間109・6キロ)は3日午前8時、神奈川・芦ノ湖から往路1位の青山学院大学がスタート。
 
 創大は5分38秒後に出走し、濱野将基選手(3年)が2年連続の6区で安定した走りを見せる。

 前後の走者と離れていたが、「単独走でも粘り強く山を下ることを心掛けました」との言葉通り、前回大会に近い個人タイムで順位をキープした。

赤と青のストライプのタスキを胸に、山下りの6区を走った濱野選手㊨。7区・新家選手が笑顔で迎える(3日、小田原中継所で)

 7区の新家裕太郎選手(同)は、長身を生かした大きなストライドで加速。目標の総合3位を諦めない攻めの姿勢で区間4位と好走し、5位でタスキリレーした。

3人を抜いて創価大学を5位まで押し上げた7区・新家選手㊧が8区・吉田凌選手にタスキをつなぐ(3日、平塚中継所で)

 8区は今回、創大唯一の1年生走者となった吉田凌選手。6キロ過ぎで帝京大学をとらえると、前を行く東京国際大学、中央大学と激しい上位争いを繰り広げる。

 「併走する時間が長くなりましたが、“追い越されないぞ”という強い気持ちでいきました」と、3位・中央大学とのタイム差を12秒まで詰め、5位で戸塚中継所に飛び込んだ。

4年生への感謝の思いが苦しい坂を駆け上がる力に――8区・吉田凌選手㊨から9区・中武選手へ(3日、戸塚中継所で)

 最初で最後の箱根路に臨んだ9区・中武泰希選手(4年)は、4年間の全てをぶつける思いで必死に脚を動かした。順位は9位に下がったものの、執念の走りで最終10区にタスキをつなぐ。

最初で最後の箱根路を走破した9区・中武選手㊨が、皆の魂である創価のタスキを10区・松田選手に手渡す(3日、鶴見中継所で)

 アンカーを任されたのは松田爽汰選手(3年)。熾烈なシード権争いで、後続も迫る緊張感の中、集中してレースに入ると、区間5位の力走でチームの順位を二つ上げ、総合7位で大手町のゴールテープを切った。

 松田選手は「期待された自分の役割を果たすことができたと思います」と力強く。

 創大の復路記録は5時間28分46秒。総合記録は前回大会を26秒上回った。

神奈川・箱根町の芦ノ湖から望む秀麗な富士。箱根路を駆けるランナーを鼓舞した(3日)

 「ストライプインパクト」のスローガンを掲げ、5度目の箱根路に挑んだ創大駅伝部。榎木和貴監督はチームの健闘をたたえつつ、次のように語った。

 「選手たちは最後まで諦めずに走り切り、7位という誇れる結果を残すことができました。これも日頃から陰に陽に応援してくださる方々のおかげです。誠にありがとうございました。今後、さらに成長した姿を見せられるように努力していきます」

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連載まとめ

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